今日はすでにちょっと重い内容のブログを書いたので、
思い立って、
モーパッサンの「女の一生」について書きます
私は中学の時にこの作品を読んだのですが、
正直言ってその頃のわたしでは
「どうしてこの作品がこんなに有名で、評価されてるのか分からない」
と思っていました。
理解するには幼すぎたんでしょうね
しかし、大人になって結婚して、今読んでみると
「なんて素晴らしい名作
」
って感じです
あっというまに読み終えてしまいました
今年の夏に読んだんですが
特に旦那さんの浮気に苦しんでいる人は共感するかもしれません
ただ今とはあまりにも時代が違うので、必ずしもそうとは限りませんが
けれども私は
ものすごくものすごく共感
最後のあたりの章以外は
恋にときめく女性の姿
夫が出会った当初から、自分の女中と浮気していたこと
女中の子どもの父親だと夫がなかなか認めないこと
妻と結婚したのはいかにもお金と地位目当てだったこと
そういう夫だと、妻が軽蔑していくこと
子どもを異常にかわいがること
夫の浮気が続くこと
夫と夫の浮気相手が浮気相手の旦那さんに殺されること
自分の母親も浮気していたこと
自分の子どもも娼婦におぼれ、お金ばかり無心してくること
またそれに答えてしまう母親の姿
などなど、といった昼メロのような内容なんですが、
そこに記されている心理描写はとてもわかりやすいです

文章も美しいと思います
そして最後の1行
「人生っていうのは、みんなが思うほど
良くも悪くもないものですね」
という、ことば。
深いなーって感じです
しかもこのセリフ、
夫と浮気した女中のセリフです
結局、主人公の晩年の生活は
この女中のおかげで成り立っているんです
作品としてあまり男性受けはしないかもしれません。
思ったことをうまく書き切れていませんが
今年の
感銘を受けた一冊となりました
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